トヨタアベンシスセダン

トヨタ・アベンシスセダン2003年10月〜2005年8月初代モデル



コンセプト

生産はイギリスのダービー州バーナストンにあるTMUK〔Toyota Motor Manufacturing (UK) Ltd.〕、エクステリアデザインはフランスのコート・ダジュールにあるED2〔Toyota Europe Design Development〕が手掛けたアベンシス。歴史ある自動車文化と本物を選ぶ厳しい目を有する欧州で高い評価を得ているミディアムカーが、新たなステージとなる日本の道を走り出すことになりました。石畳の路地やアウトバーンといった、日本よりもある意味過酷ともいえる道路環境に鍛え上げられた走行性能。乗り心地、操縦安定性、静粛性と備わった数々の資質は、まさに欧州基準。ステアリングから伝わってくるボディ剛性の高さは、ドアを閉める際の音にまで現れています。無駄をそぎ落とし機能美を追求した上質な室内空間と、ホールド性に優れたシートは、アベンシスで過ごす時間をこの上なく快適なものにしてくれます。そして欧州で権威のある衝突安全評価において、最高ランクの5つ星を獲得した安全性がもたらす心のゆとり・・・。
いいクルマにきっと国境はないはずです。
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当時のエンジニア―の想いーその1



1.アベンシスとは
 ヨーロッパには100年を超える車づくりの歴史があります。道路は、ドイツの速度無制限のアウトバーンをはじめ、WRC(世界ラリー選手権)で使われる無数のワインディングロード、石畳のベルジャンロードなど様々で、パリやローマの洪水のような車の流れに代表される使われ方もあります。このような中で育った欧州車の多くは大変な実力、パフォーマンスを秘めています。アベンシスはこのような強力なライバルを超えることを目指して開発したヨーロッパ生まれの欧州専用車です。
 
2.欧州車を超えるトヨタの欧州車
 アベンシスの開発にあたっては、「欧州車を超えるトヨタの欧州車」をテーマに、すべての分野に高い目標を設定し、ヨーロッパに徹底してこだわりました。デザインも、チューニングも、生産も、すべてをヨーロッパで、ヨーロッパのスタッフを中心に行いました。しかし、同時に、ヨーロッパと日本の、伝統美と価値観の融合を常に念頭に置いて開発を進めました。

3.アベンシスの特徴
 このような環境で生まれたアベンシスには次のアピールポイントがあります。

(1)ヨーロッパでデザインした気品あるスタイル
『時空を超えた美しいスタイル、落ち着きと安らぎの室内空間』
 これは、私が実現を望んでやまなかったテーマです。フランス・ニースにあるトヨタのデザインセンターで欧州のデザイナーを中心としたチームが大きな力を発揮してくれました。個性的でありながらヨーロッパの伝統ある風景にうまく溶け込み、ヨーロッパと日本の伝統美が融合された、清楚でありながら力強い佇まいを醸し出すことができました。

(2)欧州で鍛え上げた高い操縦性・走行安定性
『必要なこと、考えつくことをすべてやりつくす』
 新開発専用サスペンション、高剛性ボディ、床下へ配置した多くの空力パーツ、ヨーロッパ各地での現地テストドライバーとトヨタマスターテストドライバーによる徹底したチューニング、さらに理想のハンドリングを追求するべく、私自身でヨーロッパ中を走り回り、納得できるまでチューニングを繰り返しました。こうして、極めて高いハンドリング性能と乗り心地を両立させることができました。ボディコントロール技術により、荒れた路面、うねった路面でも楽に車をコントロールできます。

(3)卓越した安全性能
『安全性能も最高を目指す』
 この目標を立て、衝突安全ボディ、SRSニーエアバッグ等の衝突安全システムを採用しました。世界で最も厳しい安全基準の1つであるEuroNCAP(第3者機関による安全アセスメント)で、5つ星の最高評価を獲得しました。これは、欧州車以外ではアベンシスが初めてです。 

(4)欧州スポーツカー並みのブレーキフィーリングと短い制動停止距離
『卓越した制動性能』
 アクティブセーフティでは高いレベルの操縦性・走行安定性に加え、ブレーキアシスト、VSC(ビークル・スタビリティ・コントロールシステム)を採用しました。ブレーキのサイズを十分に大きくし、ヨーロッパの高性能車に使われているブレーキパッド材を採用、ブレーキフィーリングの向上と欧州スポーツカー並みの短い制動停止距離を実現しました。

(5)聞いてすぐわかる高音質オーディオ
『アベンシスでモーツァルト』
 誰もが、音の出た瞬間、あッ良い音だなと感じ、音楽に浸ってしまう、そんな音づくりを目指しました。これも、とことん自分で納得のいくまでチューニングをしました。そして、アベンシスに乗っていただく皆さん全員に聞いていただくため、全車に標準装備としました。もちろん、後席でも高音質で楽しめます。

(6)優れた静粛性
『静かな落ち着いた環境で、気に入った音楽のひと時』
 せっかくの良い音楽も周りが騒々しければ台無しです。高性能かつ軽量の新吸・遮音構造を開発しました。高速クルージングでも高級車をしのぐ静粛性を実現しました。開発には会話明瞭度という尺度を使い、音楽の心である演奏家の表現が最大限にとらえられるようにしました。二人のささやきが楽しめることは言うまでもありません。

(7)先進パッケージによる広い室内とトランク
『クルージングを満喫するために』
 クラストップレベルの広い室内と大きなトランクスペースで、荷物を満載した長距離クルーズはヨーロッパで育てられたアベンシスの最も得意なことの1つです。

4.日本導入への思い
 開発にあたっては、欧州に特化して設定した目標のハードルは高く、達成は苦難の連続でした。しかし若い開発メンバーが大きな力を発揮してくれました。目標を達成し、さらなる熟成が進み、欧州ジャーナリストからも賞賛の声が出るようになりました。これなら、ヨーロッパだけでなく日本の方々にも欧州車の醍醐味を堪能していただけるとの思いが強くなりました。
 アベンシスは言い表せないほど多くのこだわりを秘めています。欧州のお客様にも、日本のお客様にも自信をもってお勧めできる車に仕上がったと確信しています。
 日本に導入するにあたっては、品質にもさらに磨きをかけました。持つ喜びと、操る喜びにあふれた、ヨーロッパからの新しい風を感じていただけるものと思います。
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初代アベンシスセダンのエンジン・ミッション・サスペンション

効率よく、力強く、静かに、滑らかに、そして環境にやさしく。21世紀を駆け抜けるアベンシスの走りは、さまざまな要望を高次元で満たすものでなければならないと考えられたのがアベンシス。


あらかじめ空気を吸入させたシリンダー内にガソリンを直接噴射することで、極めて効率のよい燃焼を可能にする直噴ガソリンエンジンD-4。軽量化に貢献するアルミシリンダーブロックの採用をはじめ、高圧縮比の設定などによりクラストップレベルの低燃費を実現。この低燃費化は、CO2(二酸化炭素)排出量の低減という形で地球温暖化の防止に貢献します。また光化学スモッグの原因物質のひとつであるNOx(窒素酸化物)の発生量を低減するステップモーター式電子制御EGR(排気ガス再循環システム)バルブをはじめ、三元触媒の2段配置、空燃比補償装置などを採用することで排ガスのクリーン化も実現。NOxやHC(炭化水素)の排出量を大幅に低減し、「平成22年度燃費基準」をクリア(2WD車のみ)するとともに、「平成17年基準排出ガス50%低減レベル車」として国土交通省より認定を受けています。さらにVVT-iの採用により、低・中速域から高速域まで、全域においてレスポンスに優れた力強いスポーティな走りが楽しめます。

BEAMS 1AZ-FSE VVT-i D-4 [BEAMS 1AZ-FSE VVT-i D-4] DATA
[BEAMS 1AZ-FSE VVT-i D-4] DATA
Displacement:1.998L
Maximum Power〈NET〉:114kW(155PS)/6,000r.p.m.
Maximum Torque〈NET〉:192N・m(19.6kg・m)/4,000r.p.m.
平成22年度 燃費基準達成車 ★★★低排出ガス車
(2WD車のみ) (全車)

ドライバーのハンドリングを忠実に表現するアベンシス。それはまさに操っているという感覚といえるでしょう。欧州仕込みの足まわりが繰り出す走りは、あなたを至福の時へと誘います。

スーパーインテリジェント4速オートマチック〈Super ECT〉
トヨタの最新技術を投入して開発したオートマチックトランスミッションです。高精度な電子制御システムと進化したエンジントランスミッション総合制御により、なめらかなシフトフィーリングとタイムラグを感じさせない高い応答性を両立。ドライバーの意志に即応するリニアな加速感を実現しました。
 
シーケンシャルシフトマチック
シフトレバーをSポジションにすると、+(UP)/?(DOWN)操作によりシフトレンジを選択することができます。マニュアル感覚のスポーティなドライビングで、アベンシスを思いのままに操る歓びを存分に味わっていただけます。

シーケンシャルシフトマチック
4WD車用ゲート式A/Tシフトレバー&ノブ

サスペンション
ドライバーのハンドリングに素早く反応し、終始一貫してスムーズな乗り心地を確保するサスペンションは、欧州でのチューニングがそのまま活かされています。フロントにはタイヤの角度を最適な角度に維持するマクファーソンストラット式サスペンション。そしてリヤには、トーコントロールリンク付ダブルウィッシュボーンサスペンションを採用。直進、コーナリング、ブレーキング時といったさまざまなシーンで優れた走行安定性を発揮。ワインディングロードにおいての姿勢変化やロール感も自然で、狙った通りのライントレースを実現します。

サスペンション
トーコントロールリンク付ダブルウィッシュボーンサスペンション(リヤ)


4輪ディスクブレーキ&高摩擦ブレーキパッド

4輪ディスクブレーキ&高摩擦ブレーキパッド フロントには16インチ、そしてリヤには15インチのディスクブレーキを採用。また、優れた制動力やブレーキフィーリングを得るために、多くの欧州車に用いられている高摩擦ブレーキパッドを使用しています。

■優れた制動力を引き出すため、ディスクブレーキやブレーキパッドの摩耗が早くなる性質があります。また、若干の鳴き等が発生する場合があります。あらかじめご了承ください。

ディスクブレーキ&高摩擦ブレーキパッド(フロント)

Vフレックスフルタイム4WD
アスファルトでの直進走行時は、ほぼ前輪で駆動。前後輪に回転差が生じると、後輪に必要な駆動力を配分。街中での軽快な走りと悪路走破性の両方を得ることができます。
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初代アベンシスのユーティリティと居住性

アベンシスと共にする時間を気持ちよく、より豊かなものにすべく、機能性や実用性といったドライビングに不可欠な要素を、ストレス無くドライバーがつねに使いこなせるようにレイアウトしました。

各装備

オプティトロンメーター
文字、目盛、指針がオレンジ色に浮かび上がるオプティトロンメーターは、昼夜を問わず視認性に優れ、バックライトには省エネルギーに優れたLEDを使用しています。

DVDボイスナビゲーション付電動ポップアップ式EMV用リモートコントロール部 DVDボイスナビゲーション付電動ポップアップ式
EMV用リモートコントロール部
サイドブレーキ横に設置されているDVDボイスナビゲーション付電動ポップアップ式EMV(エレクトロマルチビジョン)のリモートコントロール部は、取り外して楽な姿勢を保ちながら、手元で操作することもできます。

チルト&テレスコピック機能付ステアリング
ドライバーに応じてステアリングホイールを、上下と前後方向に調整することができます。

自動防眩ECインナーミラー
周囲の光と後方からの光の差に応じてミラーの反射率を自動的に制御し、眩しさを低減します。

雨滴感知式フロントワイパー
フロントガラスに配置したレインセンサーがガラス表面の雨滴量を検知し、最適な払拭間隔でフロントワイパーを自動的に作動させ、良好な視界を保ちます。

シートアジャスター
運転席は前後のスライド、シートの上下、リクライニングと6ウェイの調節が可能。シートの上下、リクライニングは、ポンピング操作できめ細かく調整することができます。 シート・リクライニング

左右独立温度コントロールフルオートエアコン
外気温・室温、日射量を感知し、吹き出し温度、風量を緻密に制御するフルオートエアコンは、運転席側と助手席側の温度設定を独立して行うことができます。


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初代アベンシスの安全性能

初代アベンシスの安全装備について


アクティブ・セーフティ

ドライバーの安全運転への意志をいかにサポートし、応えるか。アベンシスの安全性の高さは、走る・曲がる・止まるといった運動性能の高さにもあると言っても過言ではありません。

EBD (電子制動力配分制御)付ABS
制動時のタイヤロックを防ぐ従来のABS機能に加え、車両の走行状態に応じた適切な制動力をABSブレーキ油圧制御装置を用いて、前後・左右輪に配分するEBDを搭載しました。積載時にもブレーキの効き性能を確保すると同時に、旋回中の制動時においても左右輪の制動力をコントロールして車両安定性を確保します。

ブレーキアシスト
緊急時にブレーキを踏んだ際、その踏み込み速度と踏み込み量から、緊急ブレーキであることをシステムが検知し、強い制動力の発生に貢献します。この従来の機能に加え、ドライバーが強いブレーキを必要としている場合にもアシストする機能を追加。定員乗車で坂道を下る時など、通常以上の大きな制動力が必要とされる場合に制動力の向上に貢献します。

ディスチャージヘッドランプ(ロービーム・オートレベリング機能付)

ディスチャージヘッドランプ 太陽光に近い色の光を放つこのランプは、通常のハロゲンランプに比べ約70%の消費電力で、約2倍の光量を発揮。ワイドな照射範囲で夜間走行時の視認性を高めます。また、対向車などへの眩惑防止に配慮し、つねに照射軸を一定に保つオートレベリング機能を搭載しました。

VSC(ビークル・スタビリティ・コントロール) 障害物回避のための急激なハンドル操作や、滑りやすい路面におけるコーナリング時の車両の横滑りを制御し、車両安定性の確保に大きく貢献します。

TRC(トラクションコントロール)

TRC(トラクションコントロール) 横滑りしやすい路面での発進・加速時に、タイヤの空転を抑え適切な駆動力を確保。直進性や旋回安定性などにも優れた性能を発揮し、アベンシスのスポーティな走りをサポーとします。

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